本学教員が明治神宮で開催された「カレンダーの日」記念講演で講演しました

 本学の下村育世准教授が2024年12月3日(火)、一般社団法人日本カレンダー暦文化振興協会の主催により、東京都の明治神宮参集殿で開催された「カレンダーの日」記念講演の講師として、「明治改暦と神社の例祭」をテーマに講演しました。
 「カレンダーの日」は、1872年(明治5年)12月3日から、それまで日本国内で使われていた太陰太陽暦を廃し、欧米でも使用されている太陽暦(グレゴリオ暦)を採用することとした「明治改暦」にちなんでいます。講演では、この改暦により、神社が古来定日を守り続けてきた、年に一度営まれる由緒ある例祭の日取りがいつになったのか、近代の暦と神社の例祭日の関係について解説しました。
 下村准教授は宗教学を専門とし、主な著書に『明治改暦のゆくえ―近代日本における暦と神道』(ぺりかん社、2023年)、『陰陽師とは何者か―うらない、まじない、こよみをつくる』(国立歴史民俗博物館編(共著)、小さ子社、2023年)などがあります。
 また2022年にはNHK総合のテレビ番組「チコちゃんに叱られる!」に出演し、同年4月8日初回放送の「カレンダーの秘密」(カレンダーに“大安”や“仏滅”が書かれているのはなぜ?)では、日本の暦に詳しい専門家として出演、解説しました。
 下村准教授が本学で担当している教養科目の授業「異文化の理解」(2024年度秋学期開講科目)では、さまざまな宗教の歴史?文化や習慣を取り上げながら、学生が自文化と異文化についての知識と理解を深め、多文化共生が進行する社会で他者と共存していくための考え方や視点を持つことの重要性を伝えています。

講演する下村育世准教授
講演の様子
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